言語聴覚士について

当院には常勤の言語聴覚士が在籍しております。

言語聴覚士とは

言語聴覚士(ST:Speech-language-hearing Therapist)とは、話すこと(言語)や聞くこと(聴覚)、そして飲み込むこと(嚥下)に関するお悩みのある方に対して、検査、評価を行いリハビリテーションや指導・支援を担当する国家資格を持つ専門家です。
当院では、医師や看護師と言語聴覚士が連携を取りながら、リハビリテーション・支援・指導を行い、患者の生活の質を向上させるお手伝いをします。

言語聴覚士のお仕事
(具体的な活動)

  • 詳しい聴力検査を実施し、聴覚障害の程度やタイプを評価します。
  • 耳鳴のカウンセリングを行い耳鳴の正しい理解を促し、耳鳴診療の支援を行います。
  • 飲み込み(嚥下)の機能の検査を行い、嚥下障害の程度を評価し、嚥下トレーニングや筋力トレーニングを提供して、嚥下機能の向上を支援します。
  • 発声や発音の改善を促進するための評価および支援を提供します。
  • 難聴の方への補聴器の適切なアドバイスや必要に応じて聴覚リハビリテーションを行います。

当院の嚥下外来について

喉(咽頭・喉頭)は、食べ物が通る「食べ物の道(食道側)」と空気が通る「息の道(気道側)」が交差する、とても複雑な場所です。この喉の構造を専門的に診るのが、耳鼻咽喉科です。

耳鼻咽喉科医は、日常的にファイバースコープ(細い管のカメラ)を使って喉の奥を直接観察しています。そのため、嚥下に関わる筋肉や神経の動きをリアルタイムに、かつ精密に評価することができます。

また、当院の嚥下内視鏡検査の最大の特徴は、医師と嚥下障害に対する評価・リハビリの経験が豊富な言語聴覚士が検査結果を共有し、連携して嚥下のリハビリや生活指導を行える点です。

「検査を受けて終わり」ではなく、その後の生活に活かせる対策や工夫を一緒に考えていきますので、お困りのことがあれば遠慮なくご相談ください。

嚥下内視鏡検査とは

  • 嚥下内視鏡検査は、ファイバースコープを鼻から挿入して喉の奥を映しながら、実際にお食事やお飲み物を召し上がっていただき、飲み込みの瞬間の動きをリアルタイムで観察する検査です。

検査後の対応

検査後は、結果をもとに以下のような個別の指導を行います。

  • 安全な食形態・とろみのアドバイス(何をどう食べれば安全か)
  • 姿勢や食べ方のコツのご説明(誤嚥を防ぐ食べ方)
  • 嚥下トレーニングの提案(ご自宅でできる練習方法)
  • 必要に応じた連携・紹介(大学病院・総合病院へのスムーズな橋渡し)

摂食・嚥下が気になる方へ

以下に一つでも当てはまれば、機能低下の可能性があります。

確認項目 □にチェック
口腔機能 ①ろれつが回りにくい
②口が乾く、もしくは舌が汚れている
③歯が悪く、食べにくい食品が増えた
嚥下機能 ④飲み込みに時間がかかる
⑤のどが詰まり一度に飲み込めない
⑥食べかすが残る、もしくはよだれが出る
誤嚥 ⑦日頃から痰が絡む
⑧お茶や食事でむせる
⑨食後にガラガラ声になる

「はい」の数 0→可能性が低い 1→可能性あり 2以上→可能性が高い

興味のある方や相談を希望される方へ

当院では、言語聴覚士による相談を受け付けています。聞くこと、話すこと、飲み込むことなどに関するお悩みや疑問がある方は、お気軽にご相談ください。

言語聴覚士によるリハビリなどを実際に希望される方は、まず通常の医師による診察を受けていただきます。
医師の判断のもと、当院で対応できるものに関しては言語聴覚士との面談を行っていただき、リハビリ枠(完全予約制)をお取りいただきます。(平日9:00~12:00 14:30~17:00 土曜日9:00~12:00) 
リハビリに関しては、現時点では18歳以上の成人を対象とさせていただきます。

必要に応じて大学病院や総合病院との連携を行い対応します。