アレルギー性鼻炎の診断

スピード診断

最新検査機器による20~30分でわかる迅速アレルギー検査

当院では従来の血管から注射器で採血し、検査する方法のほか、指先からのわずかな血液で検査可能な「ドロップスクリーン」または、「イムノキャップ」を用いてアレルギーかどうかを診断します。
ドロップスクリーンは食物アレルギーも含む41種類のアレルギーを30分で、イムノキャップは8種類のアレルギー(食物アレルギーは含まない)を20分という短い時間で検査することができます。検査当日に結果を知ることができ、お子さんでも泣くことはほとんどなく安心して検査を受けていただくことができます。

簡易検査(ドロップススクリーン・イムノキャップ)と採血検査の比較

①簡易検査 ②採血検査
名称 ドロップスクリーンⓇ イノムキャップⓇ 項目選択 View39
方法 指先からの採血
(注射は使いません)
指先からの採血
(注射は使いません)
注射器による採血 注射器による採血
検査項目 41項目
(選択不可)
8項目
(選択不可)
選択可能
(月に13項目までが保険適応)
39項目
(選択不可)
複数人
同時検査
×
(30分に1人のみ)
検査結果 約30分 約20分 約1週間 約1週間
対象年齢
(目安)
2歳以降 2歳以降 就学児以降(当院) 就学児以降(当院)
保険適応 あり あり あり あり
費用 約5000円 約3000円 検査項目数による
(約5000円/13項目)
約5000円

ドロップスクリーンは、1人の検査に30分必要です。その間、同時に他の人の検査をすることができません。当院では現在1台のみの運用です。他の方が検査をしている場合、当日すぐに検査ができない場合があることをご了承ください。
イムノキャップは、8種類のみですが一般的なアレルギーを厳選した検査です(20分)。同時に複数の方の検査ができるため、いつでも検査可能です。

簡易検査は、こんな方におすすめです

注射が苦手な方
就学前のお子様
今日結果を知りたい方
忙しくて再来院が難しい方
自分が何のアレルギーであるか知りたい方
今まで一度もアレルギー検査を受けたことのない方
花粉・ハウスダストのアレルギーがあるか知りたい方

ドロップススクリーン・イムノキャップの違い

  • ドロップスクリーンは、1人の検査に30分必要です。
    ※当日すぐに検査ができない場合がございます。
  • イムノキャップは、複数の方の検査が可能です。
    ※いつでも検査可能です。(20分)

簡易検査『ドロップスクリーン』とは?

簡易検査『イムノキャップ ラピッド』とは?

アレルギー検査について
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季節のアレルゲンについて
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アレルギー性鼻炎の治療

セルフケア

セルフケアのアドバイス

アレルギー性鼻炎は、ご自身でアレルゲン(抗原)を回避することも、大変有効な対策になります。
花粉症やホコリの多くある場所には行かない。
マスクやメガネを装着する。
手洗いうがいなどでアレルゲンを洗い流す。
など、セルフケアをしっかりすることで、症状が大きく改善されます。

投薬治療

投薬治療による治療

投薬による症状の軽減を行います。
服薬として抗ヒスタミン薬などを、外用薬として点鼻薬などを処方いたします。特に花粉症では、薬の選択と開始時期が重要になります。症状やライフスタイルに合わせた薬を提案しております。花粉飛散開始前(1月末)から服薬を開始すると、シーズン中の症状が軽くなることが知られております(初期療法)。

舌下免疫療法

舌下免疫療法による治療

舌下免疫療法とは、舌の裏に口の中で溶け出す錠剤を1分ほどおいてから飲み込む方法で、それを何度か繰り返すことで身体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状が穏やかになるよう体質改善していきます。
現時点では スギ・ダニのみが治療対象となっており、現在受けられる治療法の中では唯一根本的に体質を改善し症状を緩和していくことができる効果的な治療です。
最近の報告では、前年の12月ごろから開始しても翌シーズンに効果出ている場合があることが報告されています。

対象年齢:5歳以上 (ただし、舌の裏に1分薬を保持できることが必要)
治療効果:7~8割程度で、薬が不要になったり、薬の使用量を減らせることができます。
治療期間:3~5年が推奨されておりますが、半年から1年くらいで効果が出る方もいます。

注意点

  • 即効性を期待して行う治療ではありません。
  • 投与開始間もない時期に、口内炎や口・のど・耳のかゆみなどの副作用が出ることがあります。
  • スギ舌下免疫療法はスギの花粉症シーズン1~5月には開始できません。この時期はスギ花粉に対する体の反応性が過敏になっているため副作用が強く出る可能性があるためです。
  • 治療を希望される方は、6~12月に受診してください。ダニ舌下免疫療法はいつでも開始可能です。
舌下免疫療法について詳しく知りたい方はこちら

抗体療法

抗lgE抗体(ゾレア®)の皮下注射

従来のスギ花粉症治療を行っても症状が緩和されない、重症(最重症)の方に対して2020年より保険適応となった新規治療法です。月に1~2回、皮下注射を行います。
アレルギーはアレルゲン(抗原)を排除する目的で体内の免疫システムによりアレルゲンのに対する抗体(IgE)が作られ、さらにその両者がマスト細胞(肥満細胞)と結びつくことで炎症を引き起こす化学物質(ヒスタミンやロイコトリエンなど)を放出し、くしゃみ・鼻水・鼻づまりといった症状を引き起こします。
抗IgE抗体は、IgEとマスト細胞を結びつかせないようにすることで、アレルギー反応の大元から抑える治療です。(従来の抗ヒスタミン薬や鼻噴霧薬の治療法はマスト細胞から放出された後の化学物質に対しての治療です。)

ただし、使用に関しては厳格な適応基準および高額といった問題もあります。

適応基準

12歳以上が対象です。
重症のスギ花粉症であることを確認します。採血検査でのスギ花粉に対するIgE値がクラス3以上および総IgE値が30~1500IU/mlであることが必須条件です。
(鼻ポリープや副鼻腔炎の合併などにより症状が出ていないかなどを鼻内電子スコープ検査やCT検査により確認する場合もあります)
1週間以上、従来の治療(抗ヒスタミン薬や鼻噴霧ステロイド薬など)を行ったうえでの開始となります。

金額

1か月の治療費(ゾレアのみ)は 3割負担で5000円~7万円(投与量によって変わります)となります。それを2~3か月(2~4月)の投与を行います。これに、受診料、検査料、処方料などがかかります。
高額療養費制度の適応となる可能性もありますので加入している保険者に個別にお問い合わせしていただくことをお勧めします。

注意点

  • 従来の治療(内服など)も行いながらの治療となりますので、ゾレアのみということはできません。
  • 全ての方に効果があるわけではありません。
  • 非常にハードルの高い治療法ではありますが、従来の治療方法で効果が乏しく、苦しい思いをされている方に対して救世主となる可能性もあります。
さらに詳しく知りたい方は、ノバルティスのホームページより

レーザー治療

当院では日帰り手術にて炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)を用いて鼻の粘膜を処置します。

手術の流れ

  • 約15分から30分間程度、鼻の中に麻酔の薬を浸したガーゼを入れます。
  • その後、内視鏡で鼻の中を後方まで確認しながら鼻の粘膜(下鼻甲介)をレーザーで焼灼します。
  • 手術時間は両側で10~20分程度で終了します。

効果

花粉症のシーズン前に行うことでそのシーズンの鼻炎症状を弱めることができます。
複数回レーザーを行うことにより効果が高まる場合があります。

留意点

  • アレルギー体質を改善する治療ではなく、あくまでもアレルギーの反応を抑えるのが目的の治療であることをご理解ください。
  • 効果には個人差がありますが、約80~90%の方に効果があるとされています。
  • 残念ながらすべての方に効果があるわけではありませんので、ご了承ください。
  • 鼻中隔湾曲症といって鼻の中央の骨が曲がっている方や花粉のシーズン中は効果が弱くなる可能性があります。
  • 処置した粘膜はまた再生してくるので効果は永久ではありません。
  • 効果の持続期間は2~3年とされていますが、これにも個人差があり5年持続する方もいれば1年で効果が落ちてしまう方もいます。
  • 術後、1~2週間ほどは鼻水や鼻づまりが一時的に悪化します。
  • 術後は1週間後に一度受診していただきます。
  • 1か月ほどは鼻の中に大きなかさぶたがついて鼻づまりの原因となります。
  • 鼻炎症状が出ている花粉症シーズン中に行うと、症状が一時的にかなり悪化してしまう可能性があり、あまりお勧めできません。
  • お持ちの病気などでできない場合もありますので、ご相談ください。

このような方にお勧めしております

  • 薬を使用しても効果が乏しい方。
  • 薬が飲めない方・飲みたくない方(妊娠を予定、授乳中など)。
  • 薬で眠くなってしまうと困る方(受験生、運転手など)。
  • 1年中鼻炎症状のある方

手術療法

残念ながらレーザー治療があまり効果がない、もっと効果的な治療を受けたいという方には手術療法を提案させていただくこともあります。

鼻腔形態改善手術
(下鼻甲介粘膜切除術、粘膜下下鼻甲介骨切除術、鼻中隔矯正術など)
後鼻神経切断術

日帰り手術で対応可能なものもありますが、全身状態、基礎疾患、年齢や手術方法によっては日帰り手術での対応が困難な場合があります。まずは、ご相談ください。日帰り手術が困難な場合や、全身麻酔下での手術を希望される方は、院長が長年手術を行っていた山梨大学病院など適切な医療機関へ紹介させていただきます。

アレルギー治療について
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アレルギー性鼻炎について

アレルギー性鼻炎とは?

アレルギー性鼻炎とは、さらっとした透明の鼻水が出たり、慢性的な鼻づまりや、くしゃみが止まらないなどの症状を引き起こす、アレルギー性疾患のことです。

アレルギー性鼻炎の原因

私達の身体は、外から入ってきた有害物質などを、くしゃみなどで排出しようとする免疫反応を備えています。しかし、本来有毒ではないものに対しても強く免疫反応が出てしまうことがあり、日常生活に支障をきたすほどのくしゃみや目のかゆみを引き起こす原因となります。
その過敏な免疫反応のことを、「アレルギー」と言い、免疫反応に有毒だと判断される物質を「アレルゲン(抗原)」と言います。
アレルギー性鼻炎を引き起こすアレルゲンは、スギなどの花粉や、ダニなどのハウスダストであるケースが多いです。

アレルギー性鼻炎の症状

鼻水

さらっとした透明の鼻水がでます。

鼻づまり

常に鼻がつまるような状態が続きます。

目のかゆみ

猛烈な目のかゆみに襲われます。